女性の時代

 その帰りに半蔵門線に乗ったら、若い女性の車掌さんが大声で指さし確認していた。どうやら研修中みたいで、隣に腕章をつけたオッサンがいる。
 大声というのが半端ではなく、乗客たちがみんな振り向くほどで、目の前の老夫婦は「あらまあ、女性の車掌さんだよ、ばあさん」「珍しいねえ、じいさん」なんて話している。


 そもそも鉄道は保線関係をのぞけば力仕事が少なく、男だろうと女だろうと問題はないわけだ。ちょっと前までは女性の深夜勤務が禁じられていたので、なかなか採用しづらかったのだろうが、その条項もなくなった(?)ようで、今後はJRも私鉄も女性を積極的に採る方針らしい。鉄道も輸送業からサービス業に変わりつつあるわけで。


 施設(仮眠施設、トイレ)や研修の関係で、路線を選んで配置しているようで、総武線の各停(黄色い電車)に乗っているとずいぶん女性の車掌さんが増えた。物好きなのでたいてい顔を眺めに行くのだが、みんなショートカットの黒髪だし、色白でマジメそうな子がほとんどだ。鉄道会社の人事の好みかと思ったのだが、安全第一信頼第一の鉄道会社だから、わざわざそういった子を採ってるわけなのだろう。たしかにキャバ嬢みたいな運転手がいたら、ちょっと怖いな。(以上セクハラ発言)


 かつては女性のレールファンなんて珍しかったのに、コラムニストの酒井順子鉄子であることをカミングアウトしたし、ライターの矢野直美は「おんなひとりの鉄道旅」なんて本を出している。僕のまわりにも鉄道ファンの素敵な女性がけっこういて、時代は変わったなあとつぶやくのであった。(´ー`)y-~~

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