2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

たかが香港 その3

香港へ旅した人は当然のようにマカオへ足を伸ばすらしい。ポルトガルの旧植民地として残された古きヨーロッパ風の街並みは女性を惹きつけるのだろうし、ギャンブル好きな男なら東洋唯一とされる豪華なカジノが魅力だろう。まして香港のように史跡に乏しいと…

たかが香港 その2

香港の街中をあてもなく彷徨っていると、露店の多さに驚かされる。有名どころでは雑貨を扱った廟街や女人街のナイトマーケットにはじまり、洋服や小物を扱った花園街、古いガラクタを扱ったキャット・ストリート、生鮮食料品を扱った青空市場、クズやボロを…

たかが香港 その1

香港のまんなかに位置し、ビルと山と海に囲まれて着陸の難しいことで有名だった旧啓徳空港は、香港移管直後の98年に閉鎖され、空の玄関は郊外ランタオ島に建設された香港国際空港に移った。そんな新空港に着陸したのが、木曜夜10時半のことである。 空港…

出版社の将来は?

今回陳列の一体化が行われたのはコミック売り場だけだが、隣の文庫売り場も新刊と中古本のコーナーが隣り合っているので、こちらも一体化は時間の問題だろう。 そしてこの取り組みが成功すれば、新刊だけの商売で利幅の小ささに苦しむ他の書店チェーンも、新…

WonderGoo訪問記

千葉ニュータウンは郊外の中の郊外、アメリカの田舎のような場所で、高速道路のような国道464号線に沿ってさまざまな業種の大型店舗が立ち並ぶ。長く都心に住み、バリバリのペーパードライバーと化した僕は、父の車を拝借し死ぬ思いでWonderGooにた…

新刊と中古本の併売について

出版流通の世界では、新刊(昨日今日発売になった最新刊のことではなく、定価で売られているすべての本)と中古本は、冷戦期の北緯38度線並みの厚い壁で分けられている。従って紀伊國屋書店で中古本を扱うことは原則としてないし 、ブックオフで新刊を扱う…

TOKYO BLACKOUT

発売前に多くの書店員にゲラが配られ、すでに評判となっていた。いつもは堅実(ちょっと地味?)な印象のある東京創元社でも、この作品のプロモーションには積極的だ。まさに入魂の一冊なのだろう。TOKYO BLACKOUT (Tokyo Sogensha mystery frontie)作者: 福…