2006-01-01から1年間の記事一覧

名古屋訪問記

名古屋は遠かった。 朝6時前に中野を出たのに、着いたのは昼の2時過ぎである。途中、静岡で朝飯を食べるために降りたことを差し引いても、東京〜名古屋間の純粋な乗車時間だけで6時間を超えている。新幹線なら2時間かからないところを、だ。往路で内田樹…

多島斗志之特集

こんな巧い作家を読まずに生きてきたなんて、 猛烈に反省。(北上次郎風) 知的好奇心を刺激し、なおかつ物語の面白さを静かに伝える、大人のための小説群。気分や雰囲気だけで書かれた感想文とはレベルが違う。でも創元推理文庫の「コレクション」は3巻で…

本屋さんは何よりの道しるべ

笑酔亭梅寿謎解噺 1 ハナシがちがう! (集英社文庫)作者: 田中啓文出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/08/18メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (85件) を見る 盛岡「さわや書店」で薦められた一冊。江戸の落語を題材にした小説に…

NY点景(5) セントラルパークの昼寝

日曜昼下がりのセントラルパークは、やっぱり混んでいた。芝生の上には海岸でもないのに水着で体を焼いてる姉ちゃん、フリスビーで遊んでるいい大人、なにで揉めているのか騒いでるガキ。日曜昼下がりの新宿御苑とやってることがそう変わる訳ではない。 だか…

NY点景(4) ストランド古書店

本屋には人びとの頭の中身がそっくり展開されている。そこに住む人は何に興味を持ち、どんな事を考えているのか。だから旅先で必ず本屋をのぞく。 ストランド古書店は繁華街・ユニオンスクエアのそばにある。日本で古本屋というと神保町は田村書店のように小…

NY点景(3) 対岸から見たマンハッタン島

僕が泊まったのは、ニュージャージー州にある民宿だった。ハドソン川に沿った丘の上にあり、1キロほどの川幅の向こうはマンハッタン島のアッパーウェストサイド、その奥はセントラルパークにあたる。 僕は東京から30キロほどのベッドタウンの出身だが、都…

NY点景(2) ニューヨーク大学

下町の香りがするグリニッチヴィレッジの細い路地を行ったり来たりしていたら、石造りの建物に、紺地に「NYU」のロゴが入った旗が掲げられていた。近くの案内図を見ると、このあたりに私立ニューヨーク大学の校舎が集まっているのだという。 東京で街にと…

NY点景(1) 地下鉄とタクシー

ニューヨークの地下鉄は、武骨だ。駅は地震の心配がないためか細い鉄骨がむきだしである。車両も実用本位でシートにクッションはないし、電車の止め方も荒っぽい。 ホームで待っていてもアナウンスも時刻表もないので、次に何行きが来るかは運次第である。も…

NY訪問記(3) ハーレムの夜、ハーレムな夜?

ニュージャージー州からハドソン川の底を潜ってマンハッタン島へ通じるリンカーントンネルは、金曜夕方ということもあって渋滞していた。終点のポートオーソリティ・バスターミナルから6番街54丁目のヒルトンホテルまで早足で歩いたのだが、それでも5分…

NY訪問記(2) 味オンチは僕かあなたか

アメリカ人の味オンチ、といわれる。そこで「いや、でも実はね…」とひっくり返すような店を探すのが旅人であり、それを披露するのが物書きの務めであろう。 だが申し訳ないことに、僕は偉大なるアメリカ食文化を前に、為す術もなかった。はっきり言う。「ア…

NY訪問記(1) 道を聞かれる男

僕は、よく道を聞かれる。早稲田に住んでいたころ、コインランドリーで本を読みながら待っていたら、おばちゃんがわざわざガラス戸を開けて「穴八幡宮へはどう行ったら…」なんて尋ねてきたのにはまいった。(せめて道行く人に訊いてくれ!)台湾に旅したとき…

岸辺のアルバム

岸辺のアルバム (光文社文庫)作者: 山田太一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/04/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (29件) を見る 殺しもない、化け物も出ない。 そばに家族がいるだけなのに、なぜこんなに怖いのか。 今年…

さよならにっぽん

「田中宇のニュース解説」に、興味深い記事が載っていた。今後アメリカのパワーダウンが進むと予測し、その上で日本の外交方針を決めなければならないという。 日本が核武装するとしたら、その場合の仮想敵は、中国やロシアであるが、いずれも国土が日本より…

憲法九条を世界遺産に!

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)作者: 太田光,中沢新一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/08/12メディア: 新書購入: 4人 クリック: 92回この商品を含むブログ (290件) を見る 「平和は大切だから九条を守ろう」という護憲派とも、「北朝鮮や中国に対抗…

ソープへ行け!!

試みの地平線 伝説復活編 (講談社文庫)作者: 北方謙三出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/01/13メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 113回この商品を含むブログ (56件) を見る 渋谷のY書店でPOPをつけて平積みしていたのだが、何よりオビの うじうじ悩…

美しい国、か?

けさの朝刊を見たら、やっと安倍川餅が自民総裁選出馬を正式に(笑わせるぜ!)表明したそうで。餅の政権公約は「美しい国、日本」。なんだ、その意味のない言葉は! 自民党みんなでゴミ拾いか? それとも美男美女を増やそうってのか? そりゃあテメエのかあ…

四苦ハック

IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣作者: 原尻淳一,小山龍介出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2006/07/14メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 8人 クリック: 340回この商品を含むブログ (271件) を見る シリコンバレーの連中はなぜ楽しそ…

お知らせ

9月末までの期間限定でブログ作りました。お時間あればお立ち寄り下さい! http://ameblo.jp/newyork2006/

本日は昼寝日和

版元の同期会で、大学の学部も学年も同じ(学科は違う)という女性と会った。といっても学部で一学年千人いるわけだし、マスコミ志望のやたら多い大学だったので、まあよくある話だ。一般教養の大教室で一緒になるくらいはあったかもしれないが、語学や専門…

小三治にまいった!

寄席に通い始めてまだ2か月、という駆け出しの落語ファンでも、2度3度聞いたことがあるスタンダードナンバー「青菜」(http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/03/post_4.html)ネタ自体が面白いので、あらすじを追うだけでも笑いがとれる。実…

これじゃ学生だよ

まわりからは「お前は性格細かいし、部屋はきれいそうだよな」と言ってもらえて、ありがたいことです。でも、今朝目を覚ましたら、テーブルの上がこんなん↓なってました。 疲れて帰る→飲む→寝る→会社行く、を一週間繰り返しただけで、この有様です。蚊に刺さ…

開戦!

小道一本はさんで向かいのマンションの2階に住んでいるバカが、うるさくて仕方ない。夜中に下手くそな歌(たぶんイエモン)を大声で歌い出すのだ。 缶ビール片手に夜風に当たりながら雨音を聞こうと思ったのに、気分がぶちこわしだ。あんまり頭にきたので、…

明日は明日の風が吹く

風と共に去りぬ [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2005/11/18メディア: DVD クリック: 3回この商品を含むブログ (18件) を見る 早稲田松竹へ「風と共に去りぬ」のニューマスター版を見に行く。せっかちな自分は、映画なんてテンポよく…

空港屋上所感

羽田空港を営業。店長さんがどっか行ってしまい、待ち時間に屋上の展望デッキで飛行機を眺めていたら、ふと気づいた。展望デッキには数人の観光客がいたのだけど、みな離陸する滑走路の方を見ている。 ふっ、トーシロどもめ。(´ー`)y-~~ 空港屋上見学学会会…

本日は自炊日和

ここ最近、独りで涙を浮かべた水割りを飲み歩いていたためか、寝起きがよろしくない。今日だって朝7時に床を離れた(サラリーマンとは習性に生きる悲しい存在です)ものの、体がだるくて洗濯を終えたら横になり、気づいたら1時を過ぎていた。これでは早起…

中華弁当ユリシーズ

今日は会社が休みだったので、丸ノ内線で新宿へ出かけた。 本店さんをブラブラしたあと寄席まで時間があったので、ここは一つ粋に、伊勢丹の屋上で弁当でも食べようじゃないの、と思った。地下のブルジョア食品売り場をのぞくと、サンドイッチが700円もし…

3年目の五月病

3年目だというのに五月病にかかったのか、だらだら残業するばかりで仕事の調子があがらない。僕の場合は、下に元気のいい新人たちが入ってきて、彼らに教えていると自分がなかなか出来なかったことをすいすい飲み込んでいくのを見て、なんて自分は覚えが悪…

本年もよろしくお願いいたします!

会社を速攻脱獄して、地元中野ZEROホールの「SWA−創作話芸協会クリエイティブツアー中野編」に参上。会場について驚いた。550席あるホールの最後列の隅っこだ。3日前に慌ててチケットをとったので仕方ないが、逆にいうと最後の一枚だったんだろう…

ぜいたくは敵だ

鎌倉まで営業した帰り、大奮発して湘南新宿ラインのグリーン車で帰ってきました。 だって雨にぬれて体がだるかったし…

休み中に読んだ本

「マネー・ボール」マイケル・ルイス著 ランダムハウス講談社文庫 文庫化を機に再読。大リーグの貧乏球団が、革命的なデータの分析方法を用いることで選手の起用・採用方法を一新し、ヤンキース始め有名球団に立ち向かっていくドキュメンタリー。どうしたっ…