空港屋上所感

 羽田空港を営業。店長さんがどっか行ってしまい、待ち時間に屋上の展望デッキで飛行機を眺めていたら、ふと気づいた。展望デッキには数人の観光客がいたのだけど、みな離陸する滑走路の方を見ている。
 ふっ、トーシロどもめ。(´ー`)y-~~
 空港屋上見学学会会員たる僕からすると、通にとって面白いのは着陸である。だって数百キロ、あるいは数千、数万キロ先から時速千キロ近い高速(着陸時に速度は落ちているが)で飛んできた鉄の塊が、たかだか3000×60メートル(羽田)しかない滑走路に着陸するなんて、神業じゃないですか。離陸なんて出力をバーッと上げればいいんだから、僕にも出来そうだ(できません)。
 見ているとさっさと着陸する飛行機もあれば、じりじり地面に迫っていく飛行機もある。これは機長の性格によるのか、機体やガソリン量の問題なのかわからない。
 「機長からアナウンス」(新潮文庫)によれば、パイロットにとって難しいのは着陸より離陸(ある速度を過ぎたらやり直しがきかないから)らしいけど、見ていて味があるのは着陸である。離陸を見て喜んでいるのは子どもだね。オトナは何にせよ落としどころをどうするか、考えなければならない筈です。ハード・ランディングしそうな我が人生に乾杯!