印旛沼自転車紀行

「突発性春巻食べたい症」があらわれたのであわてて実家に帰った。(No Harumaki, No Life!)夕飯で5本、酒のつまみに2本、朝ご飯で4本食べてようやく発作は収まったのだけど、それだけではもったいないので、天気もいいことだし自転車で印旛沼へ繰り出すことにした。♪パラリヤパラリヤ〜

 農家の庭に鯉のぼりが立っていた。そういえば東京に来てからまともな鯉のぼりを見てない。まあ場所がないので仕方ないんだろうけど、マンションのベランダについてるオモチャみたいな鯉のぼりじゃ、子どもがかわいそうだ。

 八千代市の中央を南北に流れる新川(印旛放水路)。ノイローゼ気味だったときは、よくここまで歩いて気を紛らわせていた。高校のころはこの川端で飲めや歌えやのバカ騒ぎを何度したことか。大河というほど雄大ではないけど、流れの穏やかな川です。ちなみに八千代の中高生はみんなこの川で白線流しを……しません。

 こぎ疲れたのでベンチで一休み。外で食べるおにぎりは何でこんなにうまいんだろう。外で飲むビールは何でこんなに気持ちいいんだろう。食後に沢木耕太郎の『危機の宰相』を読もうと思ったんだけど、うとうとと昼寝タイムに変更。外でする昼寝は…(以下略)

 西印旛沼についた。決して美しい景色ではないんだけど、葦の向こうにぼやーっとたたずむ沼の風景は、気取りがなくていい。飛行機で釧路や千歳から羽田に帰るとき、上空から印旛沼が見えるとほっとする。
 ちなみに行きは追い風で楽だったのだが、帰りは向かい風で死ぬかと思った。追い風の帰りは向かい風、下り坂の帰りは上り坂。自転車乗りにとって、いいことは長く続かないものなんです。
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