2007-03-10から1日間の記事一覧

思い立って信濃路紀行 後編

天国のような位置の姨捨駅から電車は下界に戻り、9時45分篠ノ井駅着。ホームで乗り換えの電車を待っていると、フェンスの後ろを新幹線が突風とともに通過していく。高架橋を走っているときはそれほど感じないが、間近で見ると新幹線は狂ったようなスピー…

思い立って信濃路紀行 中編

関東、なかでも千葉の出身者は、山を知らない。南の半島部分にわずかに起伏があるとはいえ、一番高くてせいぜい標高408メートルの愛宕山である。一方、僕の育った八千代というところ(森昌子の歌った「八千代ふるさと音頭」というすてきな踊りで有名です…

思い立って信濃路紀行 前編

中央本線、松本行き最終のあずさ号は新宿を21時に出るので、ダラダラ残業をせずに会社を19時ごろ出れば、いったん中野の自宅に戻って着替えてからでも間に合う。 時間通り発車し、新宿の高層ビル群を左窓に見ながら駅弁の山菜弁当をパクついていると、思…