2009-09-06から1日間の記事一覧

続・ヨーロッパ胃弱日記 その3

ベルリン都心から郊外電車で二十分ほど、世界陸上が終わって、祭りのあとといった感じのオリンピック・スタジアムを観に行った。ヒトラーが威信をかけた1936年五輪にあわせて造られた会場であり、その時の様子は沢木耕太郎の『オリンピア』(集英社文庫…

続・ヨーロッパ胃弱日記 その2

一方、チェコのプラハは、歴史を静かに積み重ねたような街だ。建物は同じような高さの石造り、屋根がレンガ色に統一されているので、誰かが一気に造りあげてそのまま残されたように錯覚してしまうが、見る人が見れば時代ごとの流行の様式が反映されているら…

続・ヨーロッパ胃弱日記 その1

ベルリンは都市圏人口500万人、ヨーロッパ有数の大都市である。だが、フランクフルトで乗り換えて1時間ほどのフライトで着いたベルリン・テーゲル空港は、ずいぶん小じんまりしていた。大きな空港では到着してからえんえん歩かされてやっと荷物のピック…